今回は、映画『プラダを着た悪魔』から “It’s very nice of you.” を紹介します。
御礼は “Thank you” だけでやり過ごしがちな中、グッと洗練された印象を出せる便利なフレーズです。
映画では、アンディが周囲から受けるサポートに少しずつ心が動いていく様子が見えるシーンで使われていて、言葉のあたたかさが自然と伝わるんですよね。
それではいきましょう!
【映画『プラダを着た悪魔』のあらすじ】
ジャーナリストを目指してニューヨークにやって来たアンディは、一流ファッション誌「ランウェイ」編集部の面接を受ける。ファッションには疎いアンディだったが、編集長ミランダのアシスタントとして採用されることに。しかしそれは、地獄のような日々の始まりだった。業界のカリスマとして恐れられるミランダは、朝から晩まで理不尽な命令を次々と突きつけてくる。服装もファッショナブルなものに変え、徐々にミランダの信頼を得ていくアンディだったが、自身の私生活はボロボロになっていき……。
引用元:映画.com
【このフレーズが使われた場面】
このフレーズが登場するのは、主人公のアンディがまだファッションの世界に慣れない頃でした。
ディレクターのナイジェルが、彼女の状況を察してパンプスを持ってきてくれるシーンです。
アンディは少し戸惑いながらも、その気遣いに救われるようにこのフレーズで御礼を言っていました。

It’s very nice of you.
(ご親切に)
映画のこの瞬間は、アンディが「ただの無知な新人」から少しずつ周囲に歩み寄っていく転機のひとつでしたね。
この段階のアンディに、ここまで親切にできるナイジェルはすごい人格者だな〜と思ったものです。
【このフレーズの意味】
“It’s very nice of you.” は直訳すると 「あなたはとても親切ですね」。
ただ実際には、「わざわざありがとう」「気にかけてくれて嬉しい」というニュアンスで使われています。
“Thank you” と比べると、相手の“行為の優しさ”そのものにフォーカスした表現なので、より気持ちが伝わりやすいのがポイントですね。
御礼のバリエーションとして覚えておくと、一段階こなれた印象を出せそうです。
【ネイティブが使うときのニュアンスについて解説】
ネイティブが “It’s very nice of you.” を使う場合は、単なる感謝だけでなく 相手の心づかいを評価するトーンが強めなようです。
そのため、ちょっとした配慮をしてもらったとき、気を遣って何かしてくれたときなどの場面で使うことが多いのだとか。
フランクな会話でも丁寧な場面でも自然に使えるため、英語話者にとっては“万能の丁寧フレーズ”のような位置づけです。
【使い方の例】
このフレーズが使えそうな御礼の場面を想定して、使用例を考えてみました。
同僚が忙しさを察してコーヒーを買ってきてくれたとき
“It’s very nice of you. I really needed this.”
(優しいね。本当に助かったよ。)
友達が重い荷物を持つのを手伝ってくれたとき
“It’s very nice of you to help me.”
(手伝ってくれるなんて、とても親切だね。)
店員さんが丁寧に案内してくれたとき
“It’s very nice of you. Thank you so much.”
(とても親切ですね。ありがとう。)
シンプルなのに気持ちがしっかり伝わるので、いざというときに重宝しそう!
【まとめ】
“It’s very nice of you.” は、相手の気遣いそのものを褒めつつ感謝を伝えられる、便利な表現です。
使い勝手の良さもあると思うので、ぜひ覚えて積極的に使っていきたいですね!
それでは今回はこのあたりで✋️





