今回は、相手の質問に対して “うーん、まあそんな感じかな…” と曖昧に返したいときに使える “sort of.” を紹介します。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の中でも、なんとも歯切れの悪い答えとして登場し、思わず「それってOKってこと? NGってこと?」とツッコミたくなる絶妙なニュアンスが魅力です。日常で使いやすく、雰囲気だけ返したい場面にもぴったりの一言です。
それでは、いきましょう!
【映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のあらすじ】
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。
引用元:映画.com
【このフレーズが使われた場面】
仕事を失ったジョーダンが、新しい株取引の会社で面談を受ける場面。そこで扱われているのは、上場していない株。儲かる話だが、どう考えても“グレー”な香りが漂います…。
ジョーダンが「これ規制的に大丈夫なの?」と確認すると、スタッフが自信なさげに言ったのがこの言葉でした。

sort of.
(まあね)
明確に肯定も否定もせず、どこか濁した返答。怪しげな雰囲気と絶妙にマッチした一言でした。
ぱっとしない回答だけど、ぱっとしない回答をしたいときって結構あるから、覚えておいて損はなさそう!
【このフレーズの意味】
“sort of.” は 「まあそんな感じ」「どちらかというと」「なんとなくね」 という具合の、曖昧なリアクションのフレーズです。
はっきり言い切りたくないとき、言い切ると不都合があるとき、説明が面倒なときなどに使える便利な表現です。
【ネイティブが使うときのニュアンスについて解説】
ネイティブは “sort of.” を、断言を避けたいときにさらっと挟むのだそうです。
「完全にYESでもNOでもないけど、だいたいそんな感じ」「細かく説明するほどでもないけど、大まかにはね」くらいの距離感です。
相手に柔らかさを残しつつ、自分の立場も濁しておけるため、気まずい質問への回答や、曖昧な認識を伝えたいときにとても使われるとのこと。
映画のシーンのように、“本当のところは言えない”ときに出る歯切れの悪さを表すのにもぴったりなんですね。
【使い方の例】
「ちょっと断言を避けたい」「なんとなく返したい」場面を想定して、使用例をいくつか考えてみました。
友人に映画の感想を聞かれたけど、はっきり言えないとき
“Was it good?”
“Sort of. It had some nice parts.”
(良かった?→まあ、そんな感じ。良いところもあったよ。)
上司に準備の進捗を聞かれたとき(実はまだ少し不安が残ってるとき)
“Are you ready for the meeting?”
“Sort of. I still need to check one thing.”
(準備できた?→まあ、だいたいは。でももう1つ確認したいことが。)
友達に「その人のこと好きなの?」と聞かれたとき
“Do you like him?”
“Sort of… I’m not sure yet.”
(好きなの?→まあ、そんな感じ…まだよく分からないけど。)
日本語で言う「まあね」「そんな感じかな」に近く、口語でとても使いやすい表現ですね。
【まとめ】
“sort of.” は曖昧さをうまく残しつつ、会話のテンポも崩さない便利なリアクションのフレーズです。使い勝手がよさそうで、いいですね!
それでは今回はこのあたりで✋️








